小規模製造業・少量多品種のための生産管理システム開発ストーリー
現場から生まれた、生産管理システムAPMS開発の軌跡です”
小規模製造業のための生産管理システムの開発に込めた思いや背景をつづっています。開発経緯の下にユーザーの声もあります。
小規模製造業のための生産管理システムAPMSへの思い
APMSは、もともと20年間、少量多品種の小さな製造業が、試行錯誤を繰り返し、鍛え上げた自社用の生産管理システムでした。
古いプログラム言語で作られたシステムだったので、一から開発のし直しをすることになり、
この生産管理システムを自分たちだけではなく、日本全国の小企業の皆さまにお届けすることは、
意義のあることではないかという思いに至りました。自社専用としてではなく、
製造現場・営業畑ともに経験した実績と前職で培われた生産管理システムのノウハウに加え、
、簡単・楽・速い・正確な生産管理システムを1社でも多くの会社運営に役立ててほしい。という思いで、出来上がったのが、APMSです。
システム運用の入門としてサブスク型は、初期投資の面でも、お試し運用からスタートできる点からも
パッケージより優れていると自負しています。
開発経緯
生産管理システムの導入から開発、そして販売へ
時は、2001年。
愛知の小さな町工場で働いていた私は、毎日のように普通に働く町工場の一社員でした。朝8時に出社し、一日、鉄と格闘して19時に退社。
そんな日々の中、何の疑問を抱くこともなく日々は過ぎていきました。その年の秋、結婚を機に仕事に対する自分の姿勢が変わり、もっとしっかりしなくてはと思うようになりました。
振り返ってみれば、納品書は手書き。過去の単価を調べるのは、ファイリングしたものの山から“当たり”を探し出す宝探し。
FAXで図面が届くと材料と図面を人力で回す。図面が、油まみれになっても替えはなく、図面を紛失すれば、受注自体がなかったことに。そんな現状を何とかしたいと一念発起。
社長に交渉し、生産管理システムの導入を決断。
2003年、取引先が導入していたシステムを開発・販売していたSE(システムエンジニア)を紹介してもらい、自社専用のシステムを持つことができました。
導入して初めて気づいたのは、
**“人間の記憶は、想像以上にあいまいで危うい”**ということ。
「前回いつ作った?」
「単価は?」
「どの機械で作った?」
これまでいかに“勘”と”経験”に頼っていたか、その中に間違いがこんなに多かったとは…。そんな現実に衝撃を受け、記憶ではなく、記録やデータで管理する重要性を痛感した。
その後約20年間、毎年少しずつこういう機能が欲しい思ったものを足していくことで、システムは成長していきました。その中には、使わなくなったものや使いこなせなかったもの、入力等の苦労の割に効果の薄かったものも数知れず。
機能の充実だけではなく、使いやすさの向上や間違えにくくなるようにと何十もの改善を繰り返してきました。
「20年 作業ミス → 改善 → 失敗 → 再改善」の積み重ね、一か所ずつ【簡単・楽・速い・正確】を突き詰めていきました。
入力作業をする事務方、営業、製造現場のリーダー、各現場スタッフ、そして社長。全てのスタッフの改善案・思いを1個ずつ形にしてます。
特に受注一覧に表示される<製造原価率>は、会社の利益に直結する重要な転換になりました。
——しかし、2022年。
長年依頼していたSEが年齢のため、廃業。
「このままでは、いつかシステムが動かなくなる」
何社もの開発会社に相談しましたが、返ってきた見積もりは
“2,000万”“5,000万”…。
従業員10名にも満たない町工場に払える額ではありませんでした。
移行計画は完全に頓挫しました。
それでも、諦めるわけにはいかず、
「2000万もかかるなら何年かけでも自分たちで作ろう。」
そう覚悟し、パソコン教室に通い、コードの基礎から勉強しました。
ITマイスター制度も使い、少しずつシステムを組み上げていく日々。
夜中まで画面の前で格闘し続けたことも、一度や二度ではありませんでした。
そんな時でした。
パソコン教室の先生が言った一言が、すべてを変えました。
「このシステム、サブスクにしたら多くの小企業が助かるんじゃない?」
ハッとしました。
——これは「うちの会社のためだけのシステム」ではなく、
**“全国のうちと同じような小さな製造業が同じ悩みから解放される仕組み”**にできる。
こうしてAPMSの開発が本格的にスタート。
自社で20年間磨き続けてきた“本当に必要な機能だけが残ったシステム”をベースに、小規模製造業が高額な初期投資を必要としないサブスクアプリとして構築しました。
既存のクラウドシステムにはない、少量多品種の製造業を営む小企業のためだけの生産管理システム。
多機能でありながらも機能を盛り込みすぎない“ちょうどいい”設計。
長年の改善を経て辿り着いた、無駄のない構造。
APMSは、そんな実際の試行錯誤から生まれた、生きたシステムです。
そして今、ありがとう合同会社から正式に提供する形となり、全国の小さな製造業の力になるために走り始めました。
小企業に生産管理を。20名以下の小企業の立場に立ったシステムをあなたに。
APMSのユーザーの声
APMSを使ってくれているユーザーから声をいただきました
切削加工業 A社さま:従業員数 8名
⽣産管理システムを導⼊し、データが蓄積されることで売上の向上や原因分析ができるようになりました。
指⽰の簡素化や納期管理の改善により業務効率が上がり、受注から納品までの流れも明確になっています。
さらに、過去データの活⽤でミスが減り、今ではシステムなしでは考えられないほど便利になりました。
NC旋盤加工業 B社さま:従業員数 15名
これまでExcelで管理していましたが、思い切ってAPMSを導⼊しました。
Excelでは受注管理や材料発注、納品書作成などを個別に対応する必要があり、APMSほど効率的に運⽤できませんでした。在庫管理の仕組みをAPMSに合わせたことで在庫のズレがなくなり、データ⼊⼒もExcelより簡単でスピーディーに⾏えるようになりました。
その結果、作業者の事務効率が向上し、誤⼊⼒の軽減にもつながり、業務の正確さとストレスの軽減を実感しています。
切削加工業 C社さま|事務員:従業員数 4名
初めて⽣産管理システムを導⼊し、最初はデータ⼊⼒に⼾惑いましたが、2週間ほどで慣れ、受注処理を短時間でこなせるようになりました。
材料発注も数回のクリックで完了し、ポカヨケ機能が充実しているためミスが減少。
さらに、図⾯を簡単に保存でき、受注票と⼀緒に印刷できる機能も⼤変便利です。
実際の操作画面イメージは、 画面紹介ページ で動画つきでご覧いただけます。
資料請求や導入のご相談をご希望の方は、 info@arigato-llc.com へメールを送る からお問い合わせください。
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